流産の辛さはもう終わり!着床前スクリーニング
体外授精の際に、受精卵のDNAに異常がないかを調べて、正常な場合子宮に戻す着床前スクリーニングを臨床研究していくと日本産科婦人科学会(日産婦)は今回発表しました。
■流産のリスクを減らす技術
体外授精でできた受精卵に染色体の損傷があると流産する危険が高くなります。
着床前に受精卵の異常がわかることで、流産を事前に防ぐ事ができるので、何度も流産を繰り返してる女性の苦しみを解放してくれると、海外では既に取り入れているところもありました。
ただ、ダウン症も着床前スクリーニングで分かるので、「命の選別になりかねない」と今までは日産婦は認めていませんでした。
わたしは、体外授精はしたことはありませんが、トライして受精したことが分かったのに、流産してしまう悲しみは計り知れません。心だけでなく体の負担も大きいでしょう。
成長できる受精卵かどうかを調べた上で子宮に戻せば、心と体の負担は軽くなるだろうなと思います。
世界では、今までこの着床前スクリーニングで3万人以上の赤ちゃんが誕生し、産まれた赤ちゃんがこの検査が原因で異常が生じた事も一度もないそうです。
■あえて体外授精を選ぶ女性も…?
着床前スクリーニングでダウン症を持つ染色体かどうかがわかるために、ダウン症だとわかった上で子宮に戻さない人がいることから、「命の選別になりかねない」とのことですが、妊娠中にも羊水検査などで、ダウン症のチェックができます。
羊水検査は、妊娠15週から18週とかなり大きくなってからでないとできないこと、お腹に針を刺すため流産の恐れがあると言われています。
赤ちゃんが大きくなってからダウン症と分かり中絶するより、着床前スクリーニングの方が着床前にわかるからそちらの方がいい…という人が増えて、自然妊娠できるにも関わらず体外授精を選ぶ夫婦が増えそうな気がするのもこわいところです。
でも、体外授精で流産を繰り返してしまう女性の為に、着床前スクリーニングは是非実施してほしいですね。