my-ninkatsu > 妊活ニュース > 明るく前向きな妊活を!妊活カウンセラーさんにインタビュー
妊活って、不妊治療だけに限らず妊娠しやすい体を作ることを常に頭の中に入れて生活すること。
それは、体のことだけじゃなくて精神面もとっても大事。
最近では、自分の妊活に関する悩みを聞いてもらったりすることで前向きに妊活ができるという妊活カウンセラーっていう職業もあるんですよ!
早速、妊活カウンセラーとして有名な今井さいこさんにお話を伺いました!
――妊活カウンセラーをはじめたきっかけを教えてください。
今井さん:自分の妊活経験もそうですが、子宮外妊娠が一番大きなきっかけです。
1年強、タイミング法での妊活をして妊娠をしました。
それまで、妊活のことで主人と涙ながらにケンカをしたり、毎月落胆したりを繰り返していたので、「妊娠できたこと」が嬉しくて、妊娠検査薬で赤い線を見たときには最高の気分でした。
でも、病院で確認してもらっても胎嚢が見つからず、子宮外妊娠の可能性を示唆されました。
妊娠すれば出産できるものだと思っていたので、そうではないことを初めて知りました。
あの頃は本当に無知でしたね。
それから2週間、悶々とした日々を送るうち、だんだん体調も悪くなってきて・・・。
大きな病院へ転院したところ、その日のうちに手術、そのまま入院となりました。
また、運が悪いことにその手術で合併症も併発し、子宮外妊娠したことよりもその合併症が辛くて、健康な状態に戻るのにかなり時間がかかりました。
基本的に前向きな性格なので、総合病院の産婦人科での入院で妊婦さんや赤ちゃんに囲まれていましたが、その幸せな雰囲気に癒されて「私も早く元気になってまた妊娠するぞ」と思えました。
そして、今回の出来事にはきっと意味があると思い、「一瞬だけ来てくれたこの赤ちゃんは私に何を伝えたかったのかな?」と考えるようになりました。
それから時間をかけて自分の妊活を振り返り、「妊活はあまり公に相談できない分、メンタルを保つのが大変だな。心の専門家として私ができるのはそのお手伝いなんじゃないかな」と思うようになりました。
そして、妊活を専門とした心理カウンセリングをしていこうと決めたのです。
あの大変だった経験が今につながっています。
――とても辛いご経験があったのですね…。それでも前向きに考えられたことで、次に進めたのですね!確かに、妊活しながら…それも途中で悲しいことがあった場合はメンタルを保って次に進むのが難しいと思います。やはりそういう方たちが相談にこられますか?
今井さん:妊活心理カウンセリングには、妊活中のマイナスな気持ちをなんとか前向きなものに変えたい、自分自身や妊活を振り返るきっかけがほしい、という方がいらっしゃいます。
妊活って「先の見えないトンネル」なんですよね。
いつ妊娠してもおかしくないけど、いつ妊娠するかわからないから不安になる。
その不確定要素を基準に妊活をするから苦しくなったり辛くなったりするのだと思います。
妊活をするからには「妊娠すること」が最大の目的だと思いますが、それをゴールにしてしまうと自分を追い詰めることに。
だから、妊活心理カウンセリングでは「私の妊活プラン」と言えるものを作って、「今できること」に集中していくことで、不安を減らしていきます。
例えば、妊活の目的を「健康な体を手に入れる」に変えたらできることはいくらでも増えますし、意識も子宮だけではなくなります。
あとは、これに人の事情(仕事の有無、ご主人の協力度合いなど)を考慮して、悩みの解決を目指します。
「妊活を前向きなものにしたい」
「妊活中も日々の生活を充実させたい」
と考えている女性は、カウンセリングを受けることで今見えていないプラスの面がたくさん見えてくると思います。
――しっかりとしたプランを考えてもらうことが大事なのですね!ところで、妊娠がなかなかできない理由としてメンタル面はどれくらい関係してくるのでしょうか?
今井さん:妊活中のストレスはよくない、ということを感じている方は多いと思いますので、今回はエビデンスをご紹介します。
オハイオ州立大学の免疫学の学者が率いる研究チームが一昨年発表した「不妊とストレスに関する研究」の結果です。(※1)
ストレスを抱えている女性はそうでない女性に比べて毎月29%妊娠の可能性を低くしており、不妊の可能性が2倍以上高くなる、という衝撃的なものでした。
妊娠中のストレスが妊活に与える影響は決して無視できないと思っています。
※1 出典:「human reproduction」論文要旨
――医学的にもストレスは妊活に良くないと発表されているからこそ、メンタルの悩みは早く解決したほうが良さそうですね。今井さんは、ご自身も妊活されていたとのことですが、どのような心持ちで過ごしていましたか?
今井さん:妊活に対して無知だった初期のころは、「心持ち」なんて考えたこともありませんでした(笑)
とにかく「妊娠したい一心」でしたね。
でも、子宮外妊娠をしてこの仕事をしながら妊活をしよう、と思ってからは知識も増やしましたし、メンタル面には気をつけるようにしていました。
なるべく前向きでいよう、と。
でも、もしどうしても「前向きでいることが苦しい」と感じたら、立ち止まってもいいし、たまには後ろ向きになってもいい、と自分の心にゆるさを持たせるようにはしていました。
幸い、妊活中の女性に会う機会がたくさんあり、後ろ向きになることは一度もありませんでした。
――最後に、不妊で悩んでいる方に、なにか一言お願いいたします!
今井さん:妊活中は、「先の見えないトンネル」にいる不安や焦りに押しつぶされそうになることもあると思います。
それでも、「母になりたい自分」を認め、いつでも自分を応援し続ける心を持ってください。
そうすれば自然と前向きになります。
妊活プランづくりやメンタルケア、妊活中のマネー相談など、私ができるお手伝いはしていきます。
また、一人で悩むのが辛かったら妊活CAFEなどにも参加して、「1人で頑張りすぎない」ということも頭の片隅に入れておいてくださいね。
数年後に今を振り返った時、「あの時妊活を頑張ってよかったな」と思えるように、後悔なく充実した毎日を過ごせるようにしてくださいね。
――今井さん、ありがとうございました!
私が絶賛妊活中だったころに、妊活カウンセラーさんの存在を知っていたら相談していたかもしれません。
当時は周りに妊活している友達がほぼ皆無。むしろ、次から次へと可愛いベビーが誕生していたくらいでした。
その中でいると、焦る焦る。そして毎月来る生理を見るたびに落ち込む落ち込む。
こんな状態で「前向きに!」って思ってもなかなか難しいですよね。
今井さんのようなカウンセラーさんに相談したり、今井さんが主催している妊活CAFEに参加して、妊活している人たちと一緒の空間にいてお互いに励まし合ったり悩みを話したりするだけでだいぶ心も楽になりそうです。
今、妊活中でなかなか前に進めないと悩んでいる方は、ぜひ今井さんにご相談してみてくださいね!
今井さんのカウンセリングはこちらからお申込みできますよ。
妊活WOMAN