太り過ぎで多嚢胞性卵巣症候群の恐れ
前回の記事隠れ栄養失調で妊娠しずらい体に!で、見た目は普通でも、偏った食生活から栄養失調になり、妊娠しにくい体になってしまう恐れがあることをお伝えしました。
だからといって、妊活中の太り過ぎもよくありません。妊娠すると更に太るからという理由もありますが、太り過ぎる事で様々な悪影響があるのです。
■太り過ぎの悪影響1 肥満に伴う体脂肪で多嚢胞性卵巣症候群の恐れ
卵巣にはいくつかの卵胞があり、排卵期に近づくとその卵胞は最大2cmくらいに大きくなります。そうすると、卵胞が破裂して中の卵が飛び出します。これが排卵です。
肥満体質になってしまうと、男性ホルモンが増えて卵巣への分泌異常をおこし、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)になる恐れがあります。
多嚢胞性卵巣症候群になってしまうと、卵巣の中に卵胞がたくさんできてしまい、大きくならずに排卵しにくくなる症状です。
■太り過ぎの悪影響2 BMI30以上で妊娠しにくい上に、流産の恐れも
BMIとは身長からみた体重の割合を示す体格指数。計算方法は、体重(kg)÷(身長(m)×身長(m)。
25以上で肥満気味になり、様々な生活習慣病を引き起こします。
このBMIが30以上の女性は流産率がBMI25以下の女性に比べて2倍以上高くなることがわかっています。
また、肥満症には不妊が多く、肥満を解消したことで妊娠できた例も多い事から、BMIが高すぎると妊活の敵ということがわかりますね。
■太り過ぎの悪影響3 スイーツやお酒で赤ちゃんに危険が
甘いお菓子や、お酒の飲み過ぎは糖尿病のリスクが高まります。
血糖値が高いと、障害のある子供が産まれてくる危険が。
妊娠前に糖尿病でなくても、妊娠すると胎盤からインスリンの働きを抑えるホルモンが分泌されたり、胎盤でインスリンを壊す酵素が作られるのでインスリンが効きにくい状態になり血糖値が上昇し、妊娠糖尿病になってしまうことも。
そうならない為にも、妊活中から糖尿病のリスクを考えて、甘いものやお酒の取り過ぎを気をつけ、適度な運動をする必要があります。
いかがでしょう?妊活中の太り過ぎで様々な問題を引き起こすことがわかったと思います。
妊娠中に高血圧などの妊娠中毒症にならないためにも肥満を解消し、健康な体で健康な赤ちゃんを産みましょう!